バッチ法

免疫沈降に用いられるバッチ法では、担体を目的タンパク質に結合させることにより、溶液中で目的タンパク質を分離させることができる。
通常、サンプルとなる細胞を取り出した場合、細胞を溶解バッファーで分解+D28するため、バッファー内には分解されたタンパク質が多く含まれている。
この溶液から目的のタンパク質を分離するわけだが、特定したいタンパク質には特異抗体が結合しているものだ。
この特異抗体を分離させるために、まず溶液中のタンパク質を一箇所に集める必要があるのだ。
プロテインA、もしくはGの担体を使用することで、目標タンパク質に担体が結合する。
担体が結合した目的タンパク質は、試験管の底に沈降するため、これを集め、遠心分離に掛けることで、タンパク質から特異抗体を引き剥がすことができるのである。
これがバッチ法と呼ばれる手法であり、作業も単純で純性の高いサンプルが手に入るため、多くの研究機関で行われている手法なのだ。

免疫沈降では、こうしたバッチ方にも利用する材料によって多くの方法が取られる。
ゲルを用いたバッチ法であれば、免疫沈降における費用を安く抑えられるだろう。
担体における結合量が多いため、使用する担体も少なくて済み、安く免疫沈降を行なうことができるのだ。
それに対し、さらに採取するサンプルの純性を高めるのが、磁気ビーズを利用した方法である。
磁気ビーズを用いる利点は、ゲルを磁力によって吸い付けることができることだ。
ゲルを吸い付けることで、洗浄時にゲルごとサンプルを流出することを防ぎ、多くのサンプルを確保した状態で溶液の交換を行なうことができるのだ。
結果的に多くのサンプルを残せるため、免疫沈降による実験の精度を上げられるほか、溶液が少ない状態でも利用可能であるため、経済的にもよい方法である。