スピンカラム

免疫沈降において、バッチ法とは異なる方法として多くの人が利用しているのが、スピンカラムによる方法である。
スピンカラムによる方法とは、プロトコルに合わせて担体やサンプルの量を注入し、利用する方法である。
このスピンカラムによる手法は、通常のバッチ法とは違い、カラム内に担体が充填されているため、すぐに免疫沈降の実験を行なうことができる。
バッチ法では、担体の量などを適宜調整しながら実験を行なうため、一度の実験で多くの時間がかかってしまう。
だが、このスピンカラムは用意して即座に遠心分離機へと掛けられるため、時間が掛けずに実験が行えるのだ。
しかし、このスピンカラムは、カラムに充填する量があらかじめ決められているため、常に一定の量しかサンプルを得られないという点もある。
担体の量を調節することで、多くのサンプル量を確保することができるバッチ法とは違い、このスピンカラムでは、場合によっては何度かに分けて実験を行わなければならない場合もあるのだ。
素早く、そして一定のサンプル量を効率よく取得できるスピンカラムか、もしくは操作が簡単であり、一度の実験で多くのサンプルを取得できるバッチ法か、使用する上でも優劣は無く、実験の方針や個人の好みで使い分けることができるだろう。

この免疫沈降ができるスピンカラムでは、より簡単にバッファー溶液を調整できる専用のキットも利用できる。
細胞を溶解させるバッファー溶液は、目的となるタンパク質によってもその濃度や使用する溶液を細かく変えねばならないため、時間がかかってしまうのだ。
専用のバッファー溶液作成キットを使用することで、スピンカラムによる免疫沈降の操作も、速度を飛躍的に伸ばすことができるだろう。